Alfonso Mocerino &小寺良太のドラムクリニック報告
9月5日ワイルドフラワーにて、イタリアから来日した21歳の若手気鋭ドラマー Alfonso Mocerino とワイルドフラワー講師 小寺良太先生のドラムクリニック。突然の開催にもかかわらず、多くの方に来ていただきありがとうございました。
3日に渡り時間を過ごしましたが、その卓越した技術に圧倒されましたが、イタリア人のイメージを払拭する真面目さにとても驚かされました。
彼のドラミングを改めて録画した動画も順次アップしていきますので、お楽しみに。
以下は、クリニックからのメモ
<技術面>
シングル・ダブル・トリプルストロークロール、パラディドルを基本に、アクセント位置や使うキットを変えて、あらゆるバリエーションを練習する事で、基礎テクの組み合わせでおかず(彼の言い方は、インプロビゼーション)を作る。
音楽ジャンル、パターン、フレーズのスピードに合わせて、スティックの重さと指を使ったり、足を置く位置と、足首(アンクル)の運動を加える事で調節している。
もともと左利きで、セットは右用なので、オープンでも普通にも叩けます。左用のセットを普通に叩く事もできるそうです。そのあたりも、バリエーションの豊富さに繋がっているかもしれません。
<ウォームアップ>
ギグの前は必ず1時間、上記の基礎練習をゆっくりしたスピードから、両手、両足で行う事で、本番で自身を持って演奏できる状態にすると同時に、速いツインペダル(BPMで160以上)を踏んでも筋肉痛にならない。本人の言い方は、1時間やれば別人になれるそうです。
<変拍子>
おかずについても同様ですが、変拍子についても、カウントする事なく、メローディーを口ずさむようにリズムを捉える。実際にプレーする時は、拍子をカウントする事はない。
グルーブ(パターン)を習得する時に、まず叩かずに、クリックとともに口ずさんで、その口ドラムを録音して、その音を流して、ドラムを叩いて体に染み込ませるという方法をとっている。
<ストイック>
2〜3時間のギグでも、息が上がったり、汗だくになる事はないそうで、クリニックで激しい曲を連続しても体に乱れがなくて、参加者さんも驚かれていました。
そのために、常に準備しているそうで、酒、タバコはやらない。
週に5日くらいは、朝起きて1時間程度ランニングを実施。練習する日は、朝4時間、午後5時間、寝る前に2時間といった感じで基礎練習からスタートして練習するそうで、ドラムをプレーするために常にコンディションを整えているそうです。